- 人生は勉強より「世渡り力」だ! (青春新書INTELLIGENCE 204)
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- 発売元: 青春出版社
- レーベル: 青春出版社
- スタジオ: 青春出版社
- メーカー: 青春出版社
- 価格: ¥ 788
- 発売日: 2008/06/03
- 売上ランキング: 468
- おすすめ度
昨日、ひさしぶりに本屋に立ち寄ったので、平積みになっている本の中から中身をぱらぱらめくってみて「良さそう」と思って買った本です。
社員6人の町工場の社長なんだけど、NASAをはじめとする世界企業からも仕事を頼まれるようなすごい会社。
なんだけど、社長の岡野さんというのは、戦時中に小学校を出ただけ。おまけに遊廓に入り浸って背中に紋のあるお兄さんの使い走りをしていたというから驚きです。
子ども時代からさまざまな人間を見てきた経験をフルに生かして、小さいけれども大企業とも対等に渡り合い、誰もやらない仕事を次々とモノにして儲けてきた岡野さんが、その極意を説明してくれているのがこの本です。
どの章を読んでも「なるほど、言われてみればその通りだなー」と、目の前のもやが晴れる気持ちです。
そして読み終わったときにすごーっく爽快感があるのは、岡野さんの
「ナメた真似をするヤツはただじゃおかねぇ」
「大企業だろうがなんだろうが、義理の通らねえ商売は願い下げだ」
という、きっぷの良さ。
発注元の担当者が交代して、理不尽な値下げを要求などしようものなら、納品済みの金型を半分切って持って帰るなんてことを、ほんとうにやっちゃうんです。それでも仕事が途絶えないのは、日頃から恩と義理を欠かさず積み上げてきた情報収集力と、誰もできないことにチャレンジしてやりとげる高い技術力のたまものです。
こんなふうにのびのびと、自分流を貫いて仕事ができたら、そりゃもう最高ですね。
というか多分、それくらい自分を貫かないと、いつまでたっても一流にはなれない、ということでしょうか。
私には岡野流と同じことはできないけど、自分流ならいつでもできます。
今までは、世間のやり方が正しくて自分のやり方は間違っている、というように、自分流に自信なんて持てなかったんですが、岡野さんの本を読むと、普通の人が普通に感じるようなことをそのまま、仕事の流儀に持ち込んでも全然OKなんだ、っていうことが、すとんと腑に落ちました。
なので、今後も自分流を貫いて、ファンタジーから現実を創り出すような、夢と冒険心に根ざした活動を続けていきたいな、と思います。
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