地元中日新聞に時々掲載される豊崎由美の書評で褒められていたので読んでみました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E5%B4%8E%E7%94%B1%E7%BE%8E
文芸書にしてはテンポよい謎解き仕立てで(文芸書?ブンガク?ちょっとジャンルは分かりません。あまりこういうの読まないもので)、読み始めたら一気にぐいぐい読めました。
実はAmazonに、作者本人のビデオレターがあって、それが気に入って買ってしまったんですが、こんなふうに先に作者の動く映像を見てから読むと、「ああ、あの人はこういうことを大切に思ってこれを書いたんだな」みたいに、作者のキャラも含めた作品世界を楽しむことができました。
多分、そういうのは邪道だとか、作者の人となりとは別に、独立した作品世界で勝負すべきとか、いろいろ意見がありそうですが…(うちの娘がそのクチで、受賞した俳句が本に掲載されるにあたって、写真掲載を拒否していました。。高校生でそんなことするヤツは珍しい)
私は別に、作者自身がそのことに違和感を感じていなければ、それでよしという気がします。
ハリーポッターも指輪物語も、作者の顔(というか言動)が見えてる状態で執筆が進行していたわけですし。
日本でも、京極夏彦さんとか、作品世界と本人がすごく近い感じ(=なりきり?)ですよね。
ところで、最初に書いた豊崎由美という人の書評はすごく面白いです。
と言っても、新聞に載ったのしか読んでいませんが。
文学オタクというのでしょうか、テレビのマンガ夜話級の情熱でもって文学を語り尽くす、みたいな感じで、通常の小難しくて退屈な書評とは全然違って、それ自体が面白いです。
さすがに豊崎女史がどんなに勧めても、芥川賞受賞作品とか、全然読む気がしませんが。。
(宇宙人、恐竜、タイムスリップ、魔法使いなどが出てこない本が読めない人=私)
最近じゃあ、フィクションより、ノンフィクションのほうが奇想天外で面白かったりしますね^^;
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