スティーブ・ジョブズと天国から見守っている兄弟について

Appleの創始者スティーブ・ジョブズが昨日亡くなりました。
享年56歳という若さで、Appleを時価総額世界に育て上げ、数々の革新的なデジタル機器を普及させ、8月にCEOを退いたと思ったらあっという間に亡くなってしまいました。

ジョブズには数々の名言がありますが、2005年のスタンフォード大学の卒業式でのスピーチは有名です。
書籍にもなってるし、動画もYouTubeにあるんじゃないかと思います。

「今日が人生最後の日だとしたら、私は今日する予定のことをしたいと思うだろうか」
https://sites.google.com/site/himazu/steve-jobs-speech

今日が最後の日だとしたら?
うーん、困った質問ですね。

でも私、3月11日を境に、今日が最後の日だとしたらやらないであろう余計な仕事をいかに手放していくか、を命題として進んできている気がします。

筆文字もそうです。
サポートチームを得て、どうなりたいのかといえばもちろん、私が関与しなくても滞りなくWEBが続いていけるように。です。

サポートチーム外、つまり私とつとむと二人の間では、WEBを含めた筆文字全体の今後の方針については、活発に意見交換していますが、それも、主に私からつとむに
「これはあなたの作品、あなたの人生のことなんだから、あなたが自分で動き、自分のアタマで考え、自分で自分を売っていくのに、決まってるでしょ!」

と言っているだけです。
常に、誰かをあてにし、誰かに頼ろうとする性質、うまくいかないことがあるとすぐに相手のせいにしてケンカ別れを繰り返すような仕事のやり方では、誰もあなたを助けられない。

あなたがあなたの人生を自分で引き受けたときはじめて、私を含むサポートチームは、どうやってあなたをサポートしようか考えることができる。

動かない石みたいな人を、頂上まで担ぎ上げれる人はいない。
自らが率先して山を登る姿を見せなくて、他人が動くわけがない。

…ということを、手を変え品を変え、繰り返し言っているに過ぎません。
私が100万個のアイデアを出しても、本人が命を吹き込まない限り、何も起きないと分かったから。

…というように、私にしてみれば、これは結局は他人の人生。
私の人生は、子どもの頃からずっと、今も変わらず、この世の現実にはなくて、空想とファンタジーの中にしか存在していない。

と、何度考えても、そう思うのです。

空想とファンタジーです。

…とにかく。
筆文字については、最近、リアルの活動を増やした影響もあるのでしょうか、つとむには新たな出会いや新しいチャレンジの機会がどんどん増えていて、本人も今までとはずいぶん違って、前向きに積極的に取り組んでいるので、「ああ、このこと(筆文字)は私の手を離れたな」と思う瞬間が増えてきました。

すごくヨイコトと思います。
でも、私は早く次に行きたくてウズウズしてるというのが、本音。

ジョブズはAppleの象徴で、AppleとMacは、専業主婦だった私にとって、キラキラ輝くすばらしい世界の象徴で、Macとインターネットのその先には必ず、バラ色の未来が開けていると信じて、ここまでやってきたわけですが、

ここ数年、Macがものすごく使いやすくなり、iPhoneやiPadができて、すばらしさが限りなくなるのと反比例して、それさえ使えばバラ色の未来というワクワク感は薄れ続けていました。

そしてこのジョブズの早すぎる死をもって、私の人生の「そういう時期」も終わっていくのかな、と思います。

「そういう時期」
それは、とにかくIT、とにかくWEB、とにかく技術を追いかけていけばうまく行くという幻想。
世の中に起きていることをウォッチしつづけ、流行をひたすらに追いかける人生。

なんかほんと疲れちゃった。

子どもの頃、思い描いていた未来は、もっと自由で、もっと可能性に満ちていたはず。

いったい私は、ここで何をやってるんだろう。
死ぬ前に人生を振り返ったら、この数年間の自分がやってきたことなんて、笑い話にしか見えないでしょう。

「なんでお前、筆文字なんか売ってんの。なにそれ。
 興味もなく、良し悪しも分からず、自分では絶対買わないようなそんなアイテムに、膨大な人生時間を投入し、寝ても起きても心配し、資金さえ作って投入し、それでお前が得たものは、何?」

天から見ている兄弟たちは、きっと、今この瞬間もそう言いあって大笑いしていると思います。

まあ、そうして人生時間を無駄にするのも、人生のおもしろさのひとつではあるけれど。

病気や障害、あらゆる不幸でさえ、死んだあとに振り返ればすべて「楽しかったなぁ」としか思えないでしょうから。

…まとまりがなくなっちゃったけど、以上が、スティーブ・ジョブズを失った元Mac信者の心の声でした。。

コメント

タイトルとURLをコピーしました