口から出る言葉を変えるだけでも

まぁ〜ほんとに最近の報道番組ときたら。
今日もうっかりテレビでNHKのニュースをつけてたら、自動車部品の工場が仕事を半分に減らされて泣く泣く受験期の子どもを持つ工員さんをリストラするシーンを見てしまって、もう可哀想でおろおろしてしまいました。
朝イチだというのに。なんじゃらほーい!

私が住んでる地域はトヨタのお膝元で、県民の生活は自動車関連で成り立っているようなものなんですが、
近年、とんでもない桁に達していたトヨタの利益も、為替差損であっという間に消えてなくなる泡のような数字に過ぎなかったんだということが分かり、またひとつ経済の仕組みが分かった気がします(^^;

でも。でもね。
私には言いたいことがあります。それは。

金融危機があろうとなかろうと、バブルの崩壊があろうとなかろうと。
私は、テレビに映る自動車部品工場のインタビューで「不景気です。儲かりません。辛いです。苦しいです。」以外の答えを聞いたことがない、ということです。

テレビじゃなくても、うちの父親はトヨタ織機の下請けにいたんだけど、何十年も毎日毎日そんなこと言い続けていたので、きっと多くの工場でみんなそう言っていたんじゃないかと思います。

一部の突出した人は別として、儲かってるだの、ウハウハだのって言ってると叩かれるから、たとえ儲かってても黙ってたほうがトクだし、何事も横並び。ヒトがやらないようなことをやって目立って波風立てないようにするためには、ここでは「大変です、ギリギリです、儲かりません」って言っとくのが、安全と思える。

経営がホントに大変ってことだけじゃなくて、そういう思想が人々の中に根づいてるような気がするんですけど、どうなんでしょう。

でも、こうして長年、みんなでいっしょに「苦しい、厳しい、辛い」って念仏のように唱え続けるとどうなるか。

想念や言葉にはエネルギーがあって、くりかえし唱えるだけで、いつか現実になる。

というわけで。
こうして不況が来てるのもある意味当然かも?

ここはひとつ、苦しくても歯を食いしばって、

「…く、くるしい…でもこうしていろいろ工夫しながらがんばっていくことって、す、すごく楽しいっすー!…くるしさがだんだん快感に変わってきました…うれしいです、もっとやりたいです!」 

などと口走ってみてはどうかと。

深く刻まれた眉間のシワを伸ばして、多少ひきつっていてもいいから作り笑顔を作って。

言葉を変えるだけで、現実は変わる。
私はそう思います。

(まー、そんなこと、うちの親みたいな年代のヒトに言っても、ふん、何とろいこといっとんじゃ、アホか、甘いわ、世間知らずのあまっこめ!と言われるに決まってるから言わないんだけどー。)

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