大学生だったとき、時代は1980年代に入って、それまで暗い4畳半フォークなんかが流行っていた時代が、突然がらっと明るくなって、ニューミュージックと呼ばれたJ-POPや、サーファーファッションや、DCブランドが雨後の竹の子のようにどんどん出てきて、世の中にはおもしろいことがいっぱいある、未来にはワクワクすることがたくさん待っていると、無邪気に信じていられた、時代。
あの頃を思いだすと、なんだか、歩く街並みの風景さえ今よりもっと明るかったような、そんな気がするほど。
で、どういうわけか私、風羽音(ふわリん)さんの作品の写真を見ると、その当時の気持ちが一瞬、よみがえって、どきどき します。その当時の気持ちだけじゃないけど、子どもの頃の、とりたてて理由もないけど世界が明るく見えていた瞬間を思いだすというか。
この夏に実際にお会いできる予定で、たぶん作品も見ることができると思うのだけど、とりあえず写真だけ見てても、わ〜って感じがするので、ご紹介しておきます。
何かに使うとか、誰かにプレゼントするとかの用途じゃなくて、自分が好きと思ったから欲しいというものもある。そんなもの売れないっていう人もいるけど、でも、結果はともかく、売る価値はあるなって。生まれてはじめてそう思えるものに出会えたかもしれないって、ちらっと思ってまたワクワクします。
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