この記事は2009年4月6日に書いたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください

外国人移民受け入れと戸籍について


夏炉冬扇−14 玉本論文 「どうした日本、どうする日本」のご紹介 
を読んで。

「今年の年3月1日にニューヨーク・タイムスに投稿された玉本偉氏の「Japan’s Crisis of the Mind」という論文の翻訳」からの抜粋。

もし国家として存続したいなら、根強い(外国人の)移民を拒否する思想を捨てることだ。広く信じられている日本人を『純血』に保とうという偏見的な思想を廃して、我々の『血』を『不純』に薄める必要に迫られている。

もうなに?いまごろ少子化どうのこうのって言っててもアレだし、
外国人移民受け入れについては、ほんとに、そろそろ覚悟を固めないと時間切れになると思われます。
個人的には、言語と風土が「日本人」という枠組みを維持すると考えているので、外国人を見て見ぬふりするのはやめて(すでに大量に流入しているんですから)「きちんと受け入れ」「きちんと教育する」べきと思います。

ところで、外国人移民受け入れに当たっては、移民をどのように管理するかが問題になってきて、それはゆくゆくは、以前から日本にいる日本人をどう管理するかに影響を及ぼすんじゃないかと思います。

ここでいう「管理」というのは、管理社会とか監視社会とかいう意味でなくて、「戸籍」と「住民票」の事務的な話です。

みんな、自分が管理されてると思うのはイヤだろうと思うけど、実質、財産の相続とか、自治体のサービスとかはすべて、管理してもらってるからこそ享受できてるんですよね。

ちょうど今、うちの実家の母は、先日亡くなった父の銀行口座の凍結を解除するために、本人の戸籍謄本を取り寄せています。
現在の戸籍で済むと思ったらそうじゃなくて、生まれた時まで遡らないといけないんだそうです。

うちの父は浜松生まれですが、名古屋で働いていましたので、社宅→借家→持ち家→借家→現在の持ち家、というふうに、転々としていて、戸籍もなんども移動しているんです。
それを、現在の戸籍から遡って、1ヶ所ずつ問合せて取り寄せないといけないんだとか。

うちの場合は母がいるので、そうした手続きもできますが、跡継ぎなく亡くなった人の場合は、誰がそういう手続きをするんでしょうか。

それから、住民票の話をしますが、住民票は戸籍とは関係ないって、ご存知でしょうか。戸籍がどこにあろうと、今住んでる場所に転入届を出したらその市町村の住民として登録されて、健康保険とかさまざまなサービスを受けられます。

今回騒動になった定額給付金も、うちの自治体の場合は、世帯主宛てに通知が郵送されてきて、わたしを含む家族4人に対して、お金が支払われると知らせてくれました。

今家族と書きましたが、実は、この4人は、戸籍が2つに分かれています。
私と子どもたち、元夫の2つです。
だけど世帯主は以前のとおり元夫なので、元夫宛てに通知が来ます。
家族の内訳はこのように書いてありました。

元夫…本人
長女…子
次女…子
私…同居人

戸籍上の分類と、住民票上の扱いとがズレていることがお分かりいただけたでしょうか。事実に沿った形で、夫と子どもたちは血縁で表現しています。
分かりやすい構図です。

このことは、離婚する時に、役場で聞いたので私は知っていたんですが、つまり、役場的には、税金をとったり、健康保険の金額を計算したりするのに、「1つの家族」という枠組みを使うのが最もやりやすいんですって。
だから、「あなたたちの戸籍がどうなってるかはどうでもいいんで、1軒の家に1人の世帯主を決めてください」と言われました。

1軒に2人の世帯主がいると、事務手続きも2倍になるから、まとめて欲しいのかなと思って「じゃあ、世帯主を元夫にしたら、世帯主と私の続柄はなんになるんですか」と聞くと「同居人です」と即答でした。
うん!分かりやすいし、事実そのままで、非常に良い!

でもそれ以来、私自身が自分の家族構成を書いて出すってことが一度もなかったので、今回初めて「同居人」という表現が使われてちょっと驚いたというか、新鮮な感じがしました。。^^;

ええと、話がズレましたが、言いたいことは、市町村が利用している住民台帳っていうヤツは、そういうふうに、ごちゃごちゃ言わずに現実の実体に則して対応しましょって感じになっているのに比べて、戸籍というのは、今いる場所じゃなくて今までいた場所を全部引きずっているものらしいので、非常にややこしい。

生まれた村で一生を過ごすのがふつうだった明治の時代と違って、先祖の墓のない土地で生まれ、何度も転居し、同様に故郷を離れた相手と結婚して新しい家庭を築くのが当たり前になった現代に、対応できるとはとても思えず。

ましてや、海外からの移民を管理するには、非常にあやうくて、「どうよ」なシステムな気がします。

そろそろ人間を土地に紐付けして管理する方法は無理なんじゃないかと。
海外移民の記事を読んで、戸籍のことを考えてしまいました。

やっぱ、番号で管理するとか?がいいんでしょうかね。

20世紀のニューヨークや、中世のイタリアの都市のように、各国から有能な人材が集まってこそ、文化の中心になれるという説もあり、そうした能力あるクリエイターは、移動を繰り返す「ノマド」であることから、移住する人たちにとって住みやすい環境があるかどうかは、日本の将来にとって大事なことだと思うんですが。

でもまぁ…なんだか手遅れのような気もするな。
戸籍法を改正するなんて、憲法を変えるより難しそう。。

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