25日に、ものすごーく久しぶりに宝塚を観劇しました。
みっちゃんこと、北翔海莉さんの退団が発表されましたが、なんとなくそろそろかという予感もあり、大劇場公演のレポートで、みなが口を揃えて、内容はともかく「歌声がすばらしい」「声を聞くだけで価値がある」と絶賛していたので、ナマ声を聞けるうちに聞いておこうと思い、東京公演のチケットを取りました。
星組公演 『こうもり』『THE ENTERTAINER!』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
みっちゃんの歌のすばらしさはここで言うまでもありませんが、意外だったのは、礼真琴ちゃんの、もともとすばらしかった歌声が、さらにグレードアップして、それはもううっとりするほどだったことです。
背が伸びた?というわけじゃないかもしれませんが、ふっくらしていた頬がすっきりして、より男役っぽくなっていたし、もう順当にトップ街道まっしぐらと思われます。
トップといえば、次期トップ確定と言ってもよいかと思われる紅ゆずるは、2番手としてのびのびとやっていて、登場シーンからしてインパクトがあって、やっぱりこの人、なんだか分からないけどオーラあるわ〜と思いました。
いっしょに見ていた娘も、紅さんがトップになったら見に来たいと言っていました。お歌とかは、歴代トップさんに比較するとちょっとアレですが、舞台に現れるだけで視線を引き寄せる魅力があるのは間違いないし、怪しい役とか、危ない役ができるトップさんだと思うので、演目の幅も広がるのではと思います。
いつもにこにこ大団円な演目って退屈ですからね。。祐飛さんのときみたいに、苦悩する男とか、傷をかかえた男の物語のほうが、お芝居として面白いです、きっと。
それから、この公演で十輝いりすが退団というのは知っていたけど、同じ舞台に、かいちゃん(七海ひろき)がいるっていうことをすっかり失念しておりまして、気がつくと舞台上に、みっちゃん(北翔海莉)・まさこさん(十輝いりす)・かいちゃん(七海ひろき)がいて、まるで祐飛さん時代の宙組の再来みたいで、なんだかじんわりしました。いつのまにかみんな星組に組替えしていたんですねー。そしてどんどん代替わりしていくんですねー。
もう一世代下にも、イケメンやイケ女がいっぱいいましたが、不勉強ゆえ名前が分からず。
柚希礼音トップ時代は、あまりにもトップの存在感がはんぱなさすぎて、星組は「柚希礼音と仲間たち」って感じで、いまひとつ、まわりの生徒さんたちの印象が薄かったですが、みっちゃん時代に、下級生がどんどん成長して、ふつうにスターさんがいっぱいいる組になったような気がしました。
あと、マギーさん(星条海斗)が専科として出演してることも知らなくて、登場シーンで目が点になりました(笑)マギーさんはみっちゃん(北翔海莉)と共演できて、専科に移動した甲斐がありましたね。みっちゃん主演の「THE MERRY WIDOW」の時、マギーさんは最後のあいさつの口上を述べながら、泣いていましたよね。個人的な想像ですが、マギーさんには、みっちゃんのような大きな包容力のあるトップさんのほうが向いていたんじゃないかと思います。
月組の全ツで「愛するには短すぎる」を見た時から、遠目に見ても立ち姿がりんとして、なんてかっこいいんだろうとマギーさんのファンだったので、今回、思いがけず元気なお姿を見ることができて眼福でした。役柄は例によってコメディ担当でしたが、べにー(紅ゆずる)とのからみは、アドリブだと思うけど、面白かったです。アドリブといえば、ショーのほうで、みっちゃんが花組『オーシャンズ11』のジョンソン先生になって出てきて、あの場面の再来のようなアドリブを繰り広げたのも面白かったです。
そういえば花組の『オーシャンズ11』も同じこの東京宝塚劇場で見たのでした。
宙組から戻ってトップになった蘭寿とむと、元宙組の春風弥里、花組の「銀ちゃんの恋」で祐飛さんとからんですばらしいお芝居をしていた華形ひかるなど、祐飛さんゆかりの人たちが並んでいて、あのときも感無量だったなーと、なんでも祐飛さん起点で見てしまう私。
なにしろ、祐飛さん退団後に、宝塚チャンネルで祐飛さんが出演した作品を総なめに見たせいで、そういう軸になってしまっているんですよね。視点が。
開演が午後だったので、午前中に築地へ行ってご飯を食べた話などは、次のエントリーにて。
[A8-チケットキャンプ]
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