待望の! 帝劇「エリザベート」行ってきました。
実は帝劇に入るのは初めてです。
城田優、神!…いや死神だ(^^ゞ
キャストはこちらの組み合わせ。
もともと、蘭乃はなちゃんの退団公演を見て、宝塚版と東宝版でどんなふうに変わるのかなってところに興味があったので、花總まりバージョンではなくこちらを選びました。その他のキャストについては選ぶもなにも全然知らないので、偶然こうなったということです。
なのですが、偶然たまたま、城田優バージョンを見れて、ほんとうにほんとうにラッキーでした。
宝塚の歴代トップさんより美しいトートだなんて!
その上、怪しく恐ろしく、信じられないくらい歌がうまくて、まったくこの世のものではないものを見た、見てしまった!
いや、歌がうまいという話は聞いていたけどまさかここまでとは。
あのルックスで、低音から高音まですばらしい声量で歌えて、その上、黄泉の帝王らしい怪しく恐ろしく危なく、そして甘くセクシーで。最後のほうの、白い衣装の立ち姿には卒倒しそうでした。
えっと、私の中で、比較対象がみりおちゃん(明日海りお)のトートなのでなおさら、黒くて悪い雰囲気に圧倒されました。だってみりおトートはどう見ても恐ろしくも危なくもなく、どこか可愛げがあってステキな、死の国のプリンスって感じでしたから。宝塚のトップさんがあんまりどす黒くてもそれはそれで問題だと思うから、それでいいと思うけれども。
蘭ちゃんエリザベートはやっぱり可愛くて〜♪
そして主役の蘭乃はな。
蘭ちゃんは、宝塚版の印象ととても違いました。
その違いは、台詞のときの声が宝塚のときと違って地声?ってあたりかなと。
宝塚では、娘役さんは意識的に高い声を使うんですね。男役さんの声を低く響かせるように。
心配されたお歌の部分は、どうでしょう、宝塚のときより良くなってると思うけど、そのぶんまわりの歌がうまいので、比較するとどうしても見劣りがするのは仕方がないかな。
1幕はともかく、2幕の歌はキーが低いせいか、安定感がありました。
隣で60代と30代くらいの母娘が観劇していて、話の様子ではどうやらこれが2回目の観劇なようなのですが、1幕が終わった瞬間、娘のほうが
「あぁぁ〜〜ちょっと残念。城田優がこんなに歌えるなら、お花ちゃんとの組み合わせのほうがよかったね。声量で負けちゃうもんね」
と悔しがっていて、多分、前回は井上芳雄と花總まりバージョンだったのかな、と思ったのですが、しかし、2幕が終わったときには、母娘が同時に
「可愛いかった〜!」(笑)
2幕ラストで、黄泉の国で少女に戻ったエリザベートが、めっちゃくっちゃ可愛かったからだと思います。
カーテンコールでも、城田優のまねをして投げキッスをする蘭ちゃんに、きゃー、かわいい!と叫んでいました。
よくわかんないけど、ここまでお客さんのハートをつかんだら、それでいいんじゃないでしょうか。
ほんと、お芝居においては、歌うまだけが全てじゃないんだなと。
こうしてなんだかんだで観客のハートをちゃんとあちらの世界に持って行っちゃうのが、蘭ちゃんの良さだし力量なんだと思う。
もちろん私も、可愛らしいふわっとした蘭ちゃんにうっとりしていました。
みっちゃんフランツの不在感が大きくて…
その他のキャストは、私、あんまり詳しくないのでパスしますが、ダンサーはダンサーですごい迫力だし、歌う人は歌う人で全員がめちゃ歌うま。
そして、子どもの歌は子どもが、中年男性の歌は中年男性が歌うことの自然さ。
あと、エリザベートを誘惑するトートと、それに惹きつけられながらも拒否するエリザベートのやりとりがとても自然。
宝塚版だと、エリザベートはトートのことを好きなように見えるので(だって相手はトップさんだし)、途中で誘ってくるトートを拒否するのがただじらしてるように見えたりするけど、あれは「死の誘惑」なので、本気で拒否しないと駄目なわけ。
そのへん、本物の男女でやってると拒否の仕方が本気(笑)
台詞や所作はそう違わないのに本気が感じられるのはすごいなーと、妙なところで感心してしまいました。
逆に残念だったのは、人魚のしっぽをつけたマデレーネが出てこないこと(爆)
あれ好きだったんだけどな。
あと私的に残念だったのは、フランツ・ヨーゼフ閣下がみっちゃん(北翔海莉)じゃなかった点(爆)
♪扉を〜あけてく〜れ〜
って言われても、みっちゃんフランツじゃないとぜんぜん可愛そうじゃない。
でも逆に、夜のボートの田代皇帝はほんもののおじいさんみたいで、気の毒だった。
みっちゃんのときは、腰をかがめていても歌声がツヤツヤで、おじちゃんぽくはなかったから(で、アタシはその声に感動して涙が止まらなかったんだけれども)(^^ゞ
でもたぶん、お芝居的にはあの場面ではおじいちゃんになったフランツ・ヨーゼフが正解なんだろうなーと思った。原作では本来、そうなんだろうなと。
でもでも!
みっちゃんのほうが皇帝ぽく見えました。ええもうほんとに。みっちゃんは皇帝が似合うのです。
その他、微妙に加わった場面や歌があって、それらをトータルするとお話が自然に流れていろいろ納得できたし、宝塚版にはなかったヒットラーと鉤十字の旗のシーンがあって、これ原作はドイツだと思うんだけどずいぶんはっきりしたメッセージを持った作品だったんだなって思いました。
1789 バスティーユの恋人たち@東京宝塚劇場
さて、終演と同時に、エリザベートの余韻にひたる間もなく東京宝塚劇場に移動して、こちらに参戦。
2階席なので遠いです。
帝劇の終演時間がこちらの開演時間と同じなので、はなから間に合わないのは分かっていました。
ちょうど30分遅れで入場しましたが、お話はそんなに複雑でもないのですぐついていけました。
楽曲はロック調で現代っぽくて、ダンスも迫力があって良かった。
しかし…ストーリーが単純すぎないか、これ。
フランス革命といえばベルばらみたいに、あんなことこんなこと、個人レベルでも国家レベルでも同時進行でいろいろありつつのバスティーユ!なんだけどなぁ。
多分だけど、原作のテーマはもうちょっと、自分たちが血と汗でつかみとった自由と平等をアピールする狙いなんじゃないかなって思ったけど、わかりません。こちらのも東宝版が来年予定されてるので、そっちを見た方が良いかも。
宝塚ファン的トピックは、
暁 千星(あかつき ちせい) 要チェック!!
フェルゼンを演じているのですが、恥ずかしながら私、これが誰だか見ていてわからず、幕間にパンフレットを買って確認したのでした。
この公演の新人公演で主役なんですって!
秋にはバウホール公演の主役も!
な〜るほど!注目株なんですね。
まだ若いようですが、歌声がステキで立ち姿もフェルゼンぽくて(貴族らしい品格があるって意味)、これから楽しみですね!
その他のみなさんは、いつものようにステキだったので割愛(^^ゞ
ああ、そういえばロベスピエールの珠城りょうのダンスがすごく良かった。
群舞でもつい目が行くほど。
男臭い男を演じるには、筋肉質でたくましいというのは良いことなのだなと。
トップさん(龍真咲)が細いからねぇ。
彼女、歌はうまいしなんでもそつなくこなすけど、クセのある台詞回しがいまいち好みではありません。。。
という感じで、7月のおひとりさま東京観劇ツアーは終了しました。
次回の観劇予定は、野々すみ花ちゃんの「ライムライト」@愛知です。
今回は余計な旅費を使わない、というテーマで、名古屋を経由せず、豊橋経由で行ったので、乗り継ぎがとても悪くて、朝は早く着きすぎ、夜は静岡乗り換えで3時間もかかって、いくら急ぐ旅じゃないと言っても、無駄な待ち時間がもったいなかったなー、という反省もありました。
でも、読みかけの「ゲーム・オブ・スローンズ」の原作を持っていったので、待ち時間を持て余すことはありませんでした。これテレビ版もいいけど原作もとてもよくて、いま、はまってます。最近、ブログの更新がないのは、これのせいです(^^ゞ 次のブログはこの話かな。。
[A8-チケットキャンプ]
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