ジャック・アタリの「21世紀の歴史」を読んだのがきっかけで久しぶりに「社会と経済」に興味が湧いて、いろんな本を読んでいます。
今日紹介するのはその本じゃなくて、経済学者の竹森俊平さんの経済の本。
せっかく「100年に1度の大不況」とやらに見舞われると決まったからには、この機会に「経済」というものを少しは分かるようになりたいと思い、Amazonの書評を頼りに買ってみました。
なにがなんだか分かってない初心者にも分かるように、たとえ話を用いながら解説してくれているので、なんとか最後まで読むことができました。が、内容の理解はおよそ10%くらいでしょうか…(-_-;)
その10%の中で一番記憶に残ったのは「貨幣経済こそバブルそのもの!」
土地のバブル、原油価格のバブルなど、需要と供給のバランスがとれているにも関わらず値段が上がるのって不思議だな、と思っていたのですが、そもそも、モノが本来の価値以上の価格で取引されるのがバブルだとすれば、おカネがその最たるものだという説明に納得。
ただの紙1枚が1万円で流通するのを、バブルと呼ばずになんと呼ぼう(笑)
市場経済はそもそも貨幣のバブルを土台に成立しているのだと思うと、まぁ土地や原油が不自然に値上がりするのも、しょーがないことかと思えるようになったり。。
その他、国債や年金は国家による巨大ねずみ講という話とか、リアルビジネスに投資するよりバブル投資のほうが利益になるので、世界中の貧しい国から豊かな国へおカネが流れているのだとか、いろいろ。
さらに、テレビでも説明されている、サブプライムローンや、リスクの高い証券を集めた奇妙な金融商品のことも書いてありましたが、まーなんというか、たとえて言えばごみや産廃でも「これを買っとけば儲かる」と言われれば買っちゃうのが投資家ってヤツなのね、とびっくりです。
でも、そういうある種インチキな仕組みを利用して、資本主義の世の中は豊かになってきた面があるということなので、あながち悪とばかりは言いきれない様子。
なにごとにも良い面と悪い面があるということで。
禍福はあざなえる縄の如し、ですね。
経済学者の立場にも右、左といろいろあるようですが、とりあえずちゃんとした経済の本を読みたいという方には、オススメの本。
次回は、ちゃんとしてない(けど面白い)経済の本をご紹介します(^^;
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