マイケル・ムーア監督と、社会相続的社会主義運動について(謎)

NHKのクローズアップ現代にマイケル・ムーア監督が出演していました。
マイケル・ムーア作品をYouTubeだかなんだか、ネットでしか見てない私が、偉そうに語ることはひとつもないんですが…。

新作「キャピタリズム」に
「権力を握るものたちは、必要以上に不安や恐怖を植えつけることで、人々をコントロールしている」
とイギリスの元議員さんが語るシーンがあるという話題など、他でもない、世の中の物事の負の面にスポットを当てて、新しいものはなんでも危険、被害者が続出!というトーンでレポートすることで有名なあの!「クローズアップ現代」で、そのセリフ。笑えました。。

(クローズアップ現代ではその昔、セカンドライフブームのときに、知り合いが数人、捏造すれすれの事実誤認の取り上げられ方をされたので、それ以来、マスコミ不信です)

それはさておき。

今回の作品をもって、マイケル・ムーア監督は「休養したい」そうで、「今度は、映画を見たみなさんが、立ち上がってください」とのことです。

人口の1割が残りを合わせたより多い富を独占し、貧しいものはとことん貧しく、富めるものはどこまでも富み、「こんなのはアメリカじゃない!」と叫ぶムーア監督の気持ちはよくわかるし、私だって、何かできることがあるなら立ち上がりたい気持ちは大ありですが、今、私たちが抱えている最大の問題は、

何をどう変えたらいいのか、それが分からない。

ということです。
立ち上がりたいのはヤマヤマなんですけどねー。
何に立ち上がればいいのかわかんないってのが、ねー。

『キャピタリズム〜マネーは踊る〜』はキリスト教徒マイケル・ムーアの資本主義批判
9月11日、トロント映画祭でマイケル・ムーアの新作『Capitalism:A ...

上の記事など読みますと、ムーア監督自身は、社会主義などの体制の問題ではなくて、本来弱者の味方であるべき「キリスト教」が、弱者を切り捨てる諸悪の根源になってるところに、怒りを感じているという指摘もあり。

現在の資本主義にかわる何かを作り上げるのならば、みんなで知恵を出しあえば解決するかもしれませんが、ここに神様がかかわってくると話はややこしいですね。
2000年も前に死んだ人が「ああ言った」「こう言った」という伝聞情報でもって、私たちの今後を議論するなんて、不毛すぎ。。

イスラムはイスラムで、弱者救済の思想を持っていると言われていて、イスラム社会主義みたいなことで、守りあう体制が機能していて、今後も続くなら続けていただくとして。

日本みたいな、比較的宗教から自由な国なら、神様の干渉を受けずに、新しい社会体制を議論できる可能性があるかも。

いずれにしても、私たちが望む新しい体制は、かつての社会主義とは異なる、経済活動も、言論の自由もさまたげることなく、民主主義と共存できる形の経済体制であるべきですが、でも機能としては社会的弱者を守る、高福祉な社会であることは間違いないと思います。

私にはやっぱり、この間の小飼弾氏の「相続税100%」社会が、究極の理想なように思えるんですけど…。

そうすれば、鳩山家だけが、母親から億単位の活動資金を援助されて、賄賂などもらう必要なくクリーンに政治活動ができるという、そういう政治家間での不公平も是正されるし、庶民議員さんたちには好感度高そう。

庶民の暮らしでも、遺産相続で兄弟姉妹が骨肉の争い、という話はよく聞きますし。

最初から相続するものがなければ、争いも起きない。
日本の平和のために、遺産は国庫に収めましょう。

※社会相続運動だったら、私も運動員として参加したいです。そういう「なんとか運動」ってやったことがない世代なので、ちょっとロマンを感じたりします。

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