5日になりました。
新年早々、NHKスペシャルですっごい話が紹介されていました。
人間がなかなか死なない世界がすぐそこに…??
このシリーズ、第一回は人工知能の話で、ヒットする楽曲をコンピューターが判定したり、量子コンピューターが普及したら「質問する前に答が出る」世界が来るとかいう話でしたが、人間っていうのは「右と言われれば左に行きたい」生き物なので、そう都合良くは進まないだろうと思う部分もあって、話半分に聞いていましたが、こちらの第二回の「若返りの薬」にはびっくりしました。
脳の視床下部から出ている「老化を阻止する」物質を人工的に作って投与すると、特定の臓器を若返りで再生させることもできるし、マウスの実験では老化した身体がまるごと若返る結果が出てるのだそうで、これを人間にも使用したら、何十歳になっても「若い身体」!!!
さらに、細胞サイズのナノマシン(マシンといってもポリマー製)の中に薬剤を入れて、特定の細胞(癌など)にしか働かないセンサーをつけたのを使えば、普通の癌だけでなく、散らばった癌とか、脳腫瘍とかも治療可能だそうで。
そのふたつを組み合わせると「年をとっても身体が老化しないうえに、病気も治る世界」が!!
どうすんの!そんなふうになったら私、どうやって死んだらいいの!!!
・・と思わず叫びそうになった私ですが、でも、実際に若返る薬が販売されはじめたら、そりゃあとりあえず飲んでみるし、癌になったら、臓器まるごと切除されるより、ナノマシンでピンポイントで治療して欲しい。
なので、技術的に可能になったらすぐに、この薬や治療法は普及して一般化するのでは?と思われます。
でもそうなるといろいろ問題が…(ここから妄想が始まる)
まず、予想される事態は、こうした治療が高額で、お金持ちだったり、コネのある人しか受けられない時代が続いて、百年もすれば、死んでいくのは貧乏人ばかりになるとか。
(なんかのSF映画にそういう設定のがあったなぁ)
それから、上の世代がちっとも死なないので、いつまでたっても若者の時代が来なくて社会が閉塞して、若者が新天地を求めて戦争を起こしたりしそう。たとえばオーストラリアを乗っ取って若者自治国を作るとか。そうはいってもその若者たちも、若いまま二百年くらい生きちゃうんだけど。
もちろん地球全体の人口増の問題も。
日本国は少子化が止まらなくても、いまいる大人が死ななかったら、一億人をキープできて、人口的には安定するかも。
しかし、見た目的にも老人な人がいなくて、みんな若くてぴちぴちしてる世界って気持ち悪い。
それに、身体が若返ってぴちぴち、元気はつらつだったとしても、若い頃やったことをそのままくり返しても面白く感じないだろうし、たとえば100歳まで元気で生きれるとしても、恋だの結婚だの出産だの子育てだのなしであと50年、何して暮らせばいいだろう。仕事のほかに?
そう。
やっぱり、最後に残るのは仕事だと思うなぁ。
私なんか、いままでなにひとつプロの域に達した仕事はないけど、もしこれから50年、若い頃みたいに健康で前向きに情熱を傾けて集中して仕事ができたら、じゅうぶんなんとかなる気がする。
人生が、ぴちぴち活動できる100年、あるとしたら、前半で結婚や子育てをして、そのあと自分の人生を始めればよくて、基本的に老人の介護もなくなるはずだから、女性の社会進出はめちゃ進むだろう。
50歳過ぎなら、外見が若かろうと中身はおばさんなので、セクハラやパワハラにも負けないし、すごい戦力になる気が。ただし、使いこなせればの話。彼女たちは、やわな年下の上司なんかいじめ倒して逆パワハラやり放題。恐いわぁ。そんな部下、使う立場になりたくない。
若い男子の自殺率は高まるだろうな…。
・・・などなど、妄想が妄想を呼ぶ、若返りと長寿の未来。
実現の可能性があるだけに、笑い事ではすまない問題です。
再放送や、見逃しオンデマンドで、ぜひ視聴をおすすめします。
ちなみに。
番組に出てきた、若返りの薬の開発をしている大学の先生はびっくりするほど若くて、
「自分で治験したのか?」
と思うほどでした。なんていう先生だったかな。録画があるので見てみようっと。
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