【読書】書くことについて/スティーブン・キング

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この手の本で感動するとは思いませんでしたが、紆余曲折を経て(意味は読んでもらえば)、最後の、スティーブン・キングからメッセージは、ほんとうに今、私が聞きたかった答えを、期待通りに、というか期待以上にはっきりと断言してくれて、涙が出ました。

ここ数日、書くことに対して懐疑的になってて(周期的にそうなるのですが)、いつものように
「どうせ書けないんだし」
「書いたってろくなものにならないんだし」
「書いてどうするっていうあてもないし」
「そもそも、何を書きたいというはっきりした内容もないのに、何か書きたいとかって無駄だし」
「書かなくたってこうして生きてるし、楽しいことだってあるし、無理して書かなくてもいいじゃん?」

お定まりの自問自答です。

でもスティーブン・キングは言うのです。
読むことがすばらしいと同様、書くことだってすばらしい。
書くことで読む人を幸せにして、さらに書くことで自分自身も幸せになるっていうことが、きっとあなたにもできるよって。

そうだね、って読んでる私が答えました。

書きたい気持ちに理由なんかない。

山を見たら用もないのに登りたくなるとか、空を見たら危険をかえりみず飛びたくなるなんていう、あたしには考えられない種類の人がこの世にいるとしたら、書きたいことがなにもないのに何か書きたい人がいてもおかしくない。

たまたま、私もそういう種類の人に生まれついているというだけ。

今日はそれとは別に、とあるマーケティングのWEBセミナーをネットで視聴していて、へぇ〜そうなんだ!と目からうろこが落ちたりもしたんだけど、最終的に分かったことは、
「有能なマーケッターは、私がなりたいものじゃない」
ということだけだった。

物事がどういう仕組みになっているかにはおそろしく興味があるので、販売業というのがどういうメカニズムで動いているかという解説は、常におもしろい。

今日のもすごく面白かったんだけど、成果を出すには、それなりのルールに従って永遠にやり続けないといけないという部分が私には無理だ。事業を営むということは、生産ー販売サイクルの中に問題を見つけて改善、見つけて改善、見つけて改善、なんだそうだ。

そんな、毎週、売上やコンバージョンやなんやらの数字を見ることで始まる生活、したいと思う?
私は、ダメ。
数字が苦手だし。
そもそも、同じものを延々売るってよく分からない。
新しいものをどんどん作るのには興味があるけど。

ぜっんぜん、タイプじゃなかった。

それが今日、はっきり分かった。

一応、それなりに会社の責任者だし、そんなこと公言したら終わりだと思っていたけど。
だって無理。

そんなの最初っから当たり前のことじゃーん。
そうじゃなかったら、夫が突然引きこもったからしかたなく、じゃなくてもっと前から何かの商売やってるし。

というわけで、今日は、自分にとって、何が自然で楽しくやれるのかという、当たり前のことに気がついた自然な一日となりました。

もともと持ってないものは逆さにして振ったって出てこない。
付け焼き刃は何度つけてもぼろぼろ落ちて何も残らない。
ただ本来の自分に戻って、自分に正直に行動することだけが、できることのすべてなんだな、と。

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