ジル・テイラー「脳卒中を語る」〜心の平安と悟りは今ここにある?〜

ずいぶん時間が過ぎてしまったけど、いつか再放送があったら見てみてください。あるいはオンデマンドで。

ジル・テイラー博士は、この本の著者で、何年か前に読んで、とても面白かったので「永久保存版」認定しました。

脳科学者のテイラー博士が、脳卒中で左脳の機能を失ったとき、なんとなんと、それまで意識されていなかった「右脳の機能」が生まれて初めて認識できるようになった話です。
「左脳なしの右脳の機能」がどんな感じかというと…
・今を生きている
・判断しない
・自己と他者の区別がない
・つまり、世界と自分が境目なく一体になっていると感じる
・世界がエネルギーでできているのが認識できる。エネルギーを受け取ったり、取られたりするのが分かる。
・自我がなくて、世界に包まれている安心感があって、満ち足りた、穏やかな気持ちでいられる

…というわけで、つまり、まさに、いろんな宗教で言うところの「悟りを開いた」「涅槃の」状態にそっくり。

左脳の機能というのは、いろんなものを言葉で区別して、過去を思い出し、未来の計画を立てて、段取り良く物事を行う機能なんだけど、心のやすらぎを提供するのは右脳のようです。

そして、左脳が機能している時は、左脳優先になっていて、右脳が提供している現実認識は、めったに意識されることがない。
ということです。

つまり、心の平安・穏やかな平和な気持ち・安心・満ち足りた気持ちなどは、実は、常時、右脳によって提供されているんだけれども、私たちは、左脳の過激な情報提供にまどわされて、それに気づくことができない。

気づいていないけれども、心の平安はいつも、ここにある。

というのが、どうやら、真実なようで。
悟りを開くのに、四国を歩き回ったり、滝に打たれたりする必要はなくて、ただ、うるさく分析し、計画を立て、あれをしなきゃ、これをしなきゃと頭の中を言葉でいっぱいにしてくる「左脳の機能をオフにできさえすれば」いいのかも。

ということを考えつつ、せっせと部屋の片付けに励んでいます。
ゴミ袋5つ分くらい、ゴミを出しました。

2001年の「むかつきシスターズ」で、商工会議所のチャレンジショップでリサイクル品や骨董を売ったときの資料とか、その翌年から、WEB制作のために参加したたくさんのセミナーの資料なども、思い切って捨てました。

もう、別に、元夫が引きこもったとか、だから必死に雑貨を売ったとかどうとか、そういう過去のことは、本来の私には何も影響を与えていないし、これからの私にも関係ないと思うからです。

いろんな経験をできたという意味では、何もない人生よりは楽しかったね、って感じで。

WEB上で公開していた自分の生い立ちとかプロフィールもちょっと前に削除したので、Googleからも消えてて、今はtwitterのプロフィールに書いてる程度の、最低限の情報しか公開してない(はず)。

今まで何をやってきたから偉いとか、何をやってないから偉くないとか、そういうの、本来の人生には全然関係ない感じがします。
私は、何をやっていようと私だし、どんな肩書きの時でも私だし。
大切なのは、今、この瞬間をどれだけ自分らしく生きてるかということだけかなって。

そう思います。

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