今日もまた、もっと怖くなりたくて(?)こんなビデオを見てみました。
【大切な人に伝えてください】小出裕章さん『隠される原子力』
原発は日本の電力をまかなうのに絶対必要で、原発に反対する人は現実を無視した理想論者だという意見があるけど、このビデオを見ると、はたしてどっちが「現実を無視して理想論を唱えてる」のか、価値観が主客逆転します。
(1)運転すればするほどたまっていく核廃棄物は、処理の方法がない(人類は果たして、これを100万年も密閉して管理できるのか)
(2)いったん事故を起こせば、地球中に核物質が拡散し、元に戻せない(チェルノブイリで証明済み)
(3)放射性物質の人体への影響は、どんなに少なくても「ある」。これ以上浴びると死ぬという数値は正確に分かっているけれど、それ以下だったら、健康に影響がないわけじゃなく、多く浴びれば多く、少なく浴びれば少なく、被害はある。安全のしきい値というのは、実際には存在しない。微量ならいいという問題ではない。
(4)被曝の恐ろしさは、身体の外側だけでなく内側の細胞もくまなく損傷すること。やけどはからだの表面だけど被曝は一瞬で内部まで全部が損傷。
などの理由で、この小出裕章さんという方は原子力の専門家なのに、日本に3基しか原発がなかった頃から反対運動をしているんだけど、一切効果がなく、気がつけば54基に増えてしまったと、声を震わせています。
個人的には、あのJOCの臨界事故で亡くなった方の、右手の写真がショッキングでした。
そういう死に方だって想像してはいたけど…これが全身(内側も全部)なんだから…原子力自体、罪深すぎます。
えっと、福島で起きてることとJOCの臨界事故は、状況がかなり違うだろうし(というか、違うと、いいな)
福島のホウレンソウを食べたら即こうなるという話じゃないことは分かりますが、原子力の持つ力は、人間が扱うにはまだ数世紀早いんじゃないかと、いう感じがすごくします。
なんとなく、これは科学技術のレベルの話ではなくて、論理学の話ではないかしら。
でも、最終的に解決の決め手になるのは、高度な学問ではなくて、普通の、一般の人たちが叫ぶ「声」だという気もします。
名もなき人の小さな声が、さざなみのように広がって、政権ですら転覆する世の中です。
まだ絶望するには早いです。
奇跡は起きる時には起きるしね。
コメント
原子力は電気エネルギーを得るための数ある手段の一つでしかないはずなのに、いつの間にか「電気=原子力」として一般化されてしまい、帰納的に「原子力の無い世界=電気の無い世界」という論理にすり替わっている気もします。今の価値観を拭い去り、全く新しい解決策に期待するのは希望的観測すぎるのでしょうかね…。
原発導入を決めたのは政府側だったんでしょうね、そもそもは。
ビデオの中で、事故のとき電力会社を免責する法律があるって言ってたけど、この法律を無効にするだけで、あとは電力会社が自ら、先を争って脱原発するんじゃないかと思ったりするんですが、どうでしょうね。
意外と、崩れる時は一気に崩れるかもしれないなーと、楽観的に妄想しております。。