ここ数ヶ月、購読しているブログなどから、電子書籍の情報をピックアップして集めているんですが…
『マガジン航』というサイトの「アクセシブルな教科書としての電子書籍」でこんな記事を見つけました。
DAISYという言葉があります。視覚障害やディスクレシア(識字障害)やADHD(注意欠陥多動性障害)など、印刷された本を読むことが困難な人が利用できるように工夫されたデジタル録音図書を指します。
この「DAISY」という単語を見て突然、以前ネットで知り合ったお友だちがデイジー用の音声録音のボランティアをやっていたのを思い出しました。
まだmixiもブログもない時代で、誰かの掲示板でコメントしあううちに仲良くなった同年代の女性で、近所だということが分かって二度ほど子連れでランチした記憶があります。今どうしているんだろう…っていうかなんて名前だっけ…と彼女のことも懐かしいんですが…。
DAISYは、だけど、視覚障害者向けの音声データなので、私にはあまり関係ないって思っていたけど、いつのまにか、テキストと画像もいっしょになった「音声付き電子書籍」のようなものに進化していたようです。
もともとはCD-ROMによる音声録音メディアという形態で提供されていたDAISY図書ですが、バージョンを重ねる中で音声データのほかにテキストデータや画像データも含むマルチメディアな規格として発展し、現在は健常者が普通の本のように読むこともできる、まさに電子書籍と呼ぶに相応しいものになりました。実は先ほど述べたDTBook(DAISY Digital Talking Book / DTB)はDAISY の最新のバージョンであるDAISY 3を指すものなのです。また、米国の標準規格として認証されたためANSI/NISO Z39.86という別名もあります。
この「DTBook」という規格が、今年1月にアップルが発表した電子書籍のオンラインストア iBookStoreの「EPUB」というフォーマットに対応できるということ、つまり、未来の電子書籍は文字と画像だけのものではなく、音声付きで流通させることが、すでに技術的には可能だ、ということが上記エントリーから読み取れると思うのですが、私的には全然、音声付き電子書籍というものを想定していなかったので、久しぶりにびっくりしました。
考えてみれば、すでにオーディオブックはたくさん作られて流通しているので、音声のことを忘れていたのは私だけかもしれません…(~_~;)
ただ、視聴覚障害者用の音声データというのは、普通の朗読とは全然違って、感情を入れずに機械的に読み上げるのだと前出の彼女に聞いた覚えがあるので、DAISY電子書籍をそのままオーディオブックとしてiPodで聞けるかどうかは、微妙かもしれませんが。
とりあえず、DAISYとDTBookという規格は要チェック項目ということで、エントリーにあげておきます(自分用メモとしても)(^^;
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