ここ数日のイベントを順番に。
まずはこの前の日曜、東京で「The洗脳」というイベントに参加しました。
岸正龍さんの「SPラボ」の受講生として軽いノリで行ったのですが、生まれて初めて、催眠術にかかるという体験ができて、とっても楽しかったです。
The 洗脳
いつもは役に立つ情報を学ぶSPラボですが、このイベントは単に岸先生が「やりたいから」という理由で企画されたもので、内容は、岸さんの趣味を反映して、
・洗脳とマインドコントロールの違い
・古典催眠ショー
・現代催眠ショー(エリクソン催眠の実演)
・村田らむさん、森園みるくさんによる、カルト潜入実話
など。
村田らむさんの潜入の話はすごくて、こちらの記事の元ネタなどが披露されたんだけど、
参照:オウム真理教の後継「アレフ」に3ヶ月潜入した男――麻原死後の信者数増加を危惧 | 日刊SPA!
…あんなに生き生きしたすごい話が、こんなにあっさりした記事になっちゃうんだ!という驚き。
宗教から自己啓発セミナーまで、身体をはった潜入取材を次々とこなしつつ、淡々と、それでいて面白おかしく語る村田らむさん、すごい。
あと、最後に、洗脳体験コーナーがあって、オウムでやっていたマントラを唱える(修行するぞ修行するぞ…ポアするぞポアするぞ…)をアレンジして(成功するぞ成功するぞ…)と大声で唱え続けるってのをやりました。脳が酸欠になると変性意識に入りやすくなるので、そこに言葉を入れていく感じですね。部屋暗くして、みんなで大声でやりましたので、きっと、私の無意識に強烈に「成功する」というワードが刷り込まれたと思います✌️
しかし、知らない人が見たらめっちゃ怪しい集団でしたね。
こういう黒い感じのノリ、岸さんの趣味(?)なんでしょうが、参加者一同、おおいに楽しんでました。
催眠術にかかった!
私が催眠術初体験したのは、古典催眠ショー。
握った両手が動かなくなる、という催眠術で、ほんとに動かなくなり、そのあとも次々といろんなのがかかって、すごーい!って思いました。
催眠術にかかるって、どんな感じなんだろうと思っていたんですが、実際にやってるときの感じは、たとえば手が動かないって言われると、「あれ?手ってどうやって動かすんだっけ」と、一瞬、方法を見失う感じ。
なので、その瞬間、本気でやり方を思い出そうと思えば思い出せたし、えいや!と動かせば動かせたかもしれない。
けど、そんな無理して動かしたくない、このままのほうが心地良い、と、自分でない誰かが思ってる、という感じ。
この、自分でない誰かの正体が「私の無意識」じゃないかと思う。
催眠術師が洗脳してるわけではなく、自らかかりにいっているという感じ。
ただ、それが意識的ではないというのが不思議な感覚。
とにかく、催眠術にかかっている間は、なんとなくいい感じ、楽しい感じ、温かい感じ、安心な感じ。
無意識がつながってラポールできるというのはこんな感じのことを言うのかも。
エリクソン催眠と、コハラワークス
でも、私が最高にすごいと思うのはやっぱりエリクソン催眠。
今回のデモは、治療とか目的があるわけじゃないので、たとえ話で暗示を入れていくというところまでやらなかったけど、静かに話しながら普通にさくっとトランスに入れていくので、ここで暗示入れたらすっと入って誰も気づかないかも、という感じ。
だけど、その暗示が本人にとって気持ち悪かったらきっと、本人の無意識が気づいてはじくんじゃないかと思うけど、どうなのかな。
そのへんが基本的に、監禁や暴力を使う洗脳とは違うし、広い意味ではマインドコントロールには違いないけど、その中でも自然でいいんじゃないかと思う。
今日、瀬戸で小原仁さんのコハラワークスという勉強会があったので、エリクソン催眠について聞いてみたけど、仁さんも、古典催眠はあれだけど、エリクソン催眠はいいと思うとおっしゃってたので、安心して、ちゃんと学ぼうと思った。
ちなみに、コハラワークスではケン・ウィルバーを中心に、いろんな流派の考え方を学ぶのだけれど、私が参加し始めたのは先月からで、今は、ケン・ウィルバーが提唱する「シャドー・ワーク」の実技をやっています。
シャドー、つまり抑圧された自我を解放することで、自我の発達をめざす。というまじめなワーク。
今日は私は観察者として、クライアント役の人と、カウンセラー役の人のワークを見ていたのだけれど、やっぱり、ある瞬間に、ある言葉が出たとき、涙がわっと出たりするのは、すごいなって感動する。
もやもやと、言葉にできない感情や思考が、言葉になって表に出る、ただそれだけで、何かが解放されて癒やしが起きるんだ。
ということを目前で見せていただく機会をもらって、ほんとにすばらしい体験させてもらってるって思う。
コハラワークスでは、けっこう難しい理論的な話が多いんだけど、でも最後は、実際に体感して、現実に使うことをめざすので、それも好き。
仁さんの勉強会から、岸さんの(怪しげなのも含む)行動心理学と催眠までを、私がカバーできる範囲として、いろんなスキルを楽筆ワークにも取り入れていきたい。
なので、これからもどんどん学びを続けたいと思います!