3連休の3日間連続で「ゴッドファーザー」をWOWOWで見たら、なんだか人生が虚しくなってきました。
貧困と暴力と恨みと憎しみはひとつながりにつながっていて、ひとつひっぱると全部ぞろぞろっと出てくる。
終わりがないですね。
「ゴッドファーザー」はめちゃくちゃ久しぶりに見たし、考えてみたら、全部ちゃんと見たのは初めてなのですが、やっぱし第一作が秀逸です。
マーロン・ブランドの存在感が、映画全体に重みを与えていたんですね。
ラストも美しかったし、アル・パチーノが普通の青年からドン・コルレオーネになっていく様子も、痛々しいまでの名演。
しかし2、3作目は、ストーリー的にただ悲しくてどーにも。
マーロン・ブランドの若い頃の役を演じたロバート・デ・ニーロが名演で、しゃべり方とか、仕草とか、そっくりで感動でしたが。
2作目の、1900年代初頭のニューヨークの街のセットはすごく素敵で、見とれました。
通りの真ん中にニワトリや野良犬がうろうろしてて。
移民の受け入れカウンターの様子もまるで難民窓口みたいで、そっか、アメリカってこうやって世界中から集まった移民でできてる国なんだなって思って、不思議な感じがしました。
来た人を難民として世話をしてたんじゃなくて、アメリカの市民として受けいれたわけですからね。
弥生人が大量に流入して以来、ほとんど移民を受けれていない日本とは、国のなりたちが違うし、国民の意識も違うんでしょうね。
そんなこんなで、「ゴッドファーザー」はやっぱり感慨深い、映画だったのでした。
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