30年ぶりの愛教大ツアー

「変なおばさん同盟」の第二回イベントで、愛知教育大学の図書館へ行ってきました。
っていうか、いまのところ変なおばさんは2人しかいないんだけどふたりとも愛知教育大学の卒業生で、ふたりともたまたま図書館に用があったので、じゃあせっかくだから、およそ30年ぶりに母校を訪問してみよう!…という軽いノリ。

車で、岡崎ー知立バイパスを経由して、愛教大へ。
初めて通る道だったけど、突然見覚えのある愛教大前の信号が出てきて右折すると、30年前となんら変わらぬ殺風景な一本道が左にゆるくカーブしていて、その光景を見たとたんに、フラッシュバックが!

当時、希望して入ったわけじゃないこの教員養成大学がイヤでイヤで、卒業後に先生になるのもイヤでイヤで、だけど他にやりたいことがあるわけでもなく(実はあったんだけど、あきらめていて)、どうしたらいいのかさっぱり分からず、20歳そこそこの若さですでに先行きに希望が見いだせなくて絶望的な気持ちで過ごしていたあの頃の気分が、一瞬にしてよみがえり、そしてまた一瞬で消えていきました。

カーブを過ぎて正門とその向こうの丘に広がる建物が見えてくると、今度はなつかしさが先に立って、ワクワクしながら待ち合わせの図書館前へ。


まずグランドの前の駐車場に車をとめて…


木立を抜けて図書館へ向かいます。
いろんな鳥の声がひびき、虫の声もにぎやかな、けっこう本格的な木立。


坂を上ると、図書館は以前のままのたたずまい。


図書館前にたって振り向くと、私が在籍した国語科の棟が見える…はずなんだけど、木がふっさふっさ茂っていて、半ば隠れています。
こんなところに木なんかあったっけ?

以前はがらんと広い通路と四角いたてものだけが広がる、殺風景な大学だったのに、今ではどこを見ても木立でおおわれています。


図書館前の木も大きくなって、涼しい木陰を提供しています。美しいキャンパスですね。


図書館で調べたかったのは、小学校の国語の教科書で竹取物語がどれくらいのボリュームでとりあげられているか。
(ちょっと竹取物語を某所で使おうかと思っているので)

この教科書では原文が紹介してあって、5年生としては高度な内容だな、という感じ。
目的は古典の学習ではなく、日本の伝統文学を知るというような意味合いらしく、他社では俳句を紹介しているものもありました。


ついでに、各国の教科書の棚をぱちり。
こちらはドイツの教科書で、色合いがなんだかドイツ風。


こちらはカナダ・アメリカの教科書。
すごく分厚いんだけど、子どもたちはこれを持ち歩いているのでしょうか。
多分、学校に置いておくんだよねえ?


そして最後は学食でアジアンランチ。
値段は安いけど、味はやっぱり生協の味w
あとで娘に聞いたら、娘の大学でも同じアジアンランチフェアをやっているそうです。
生協は全国一律なんだー(ё_ё)

という感じの、30年ぶりの母校訪問でした。
他の大学と違うのは、体育科がある関係で平日でもジャージ姿で体育会系の挨拶を交わしている一団がいることくらいでしょうか。
私たちが入ったのは文系の学科に近い食堂でしたが、別の食堂へ行けば、白衣姿の理系の学生にも会えたはず。

教育学部しかないのに、全部の学科が揃っているのが、愛教大のステキなところです。
もちろん音楽科や美術科もありますからね。学生も教員も幅広く揃っています。

でも今、行き交う学生たちは、私の娘と同世代で、ということは私は彼らの親と同じくらいの年齢だというのは、なんか不思議な感覚でもありました。
なにしろ、私は今でもどこか、愛教大の学生だった頃そのままに生きてる感じがしているからです。
30年なんてあっという間で、自分では気づかないあいだに、年を取っちゃってるんですねー。。。

あたしは、その後、流れに押し流されるように先生になったけど、途中で先生をやめて、20年かけて子育ても終えて、普通の仕事も経験したけどリタイアして、今は、この大学に入る前からやりたいと思っていたことをやり始めているということは、考えてみると感無量だったり。

若い時は、先の希望が見えなくても、とりあえずできることをこなしているだけで、だんだん物事は解決してなんとかなっていくものですね。
若いということは、人生時間がいっぱいあるということなので、こんなふうに「流れにまかせて様子を見る」という戦略もありかと。若い人は、たとえ今の暮らしに希望が持てなくてもあまり悲観せずに、とりあえず適当に生きとくのがオススメです。

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