この記事は2009年2月26日に書いたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください

【読書】生物と無生物のあいだ / 福岡伸一



とても面白かったんですが、読み終えたとたんに何が書いてあったか忘れたので、そのうち読んだという事実すら忘れてしまいそうだから、今のうちに書いときます(^^;

科学のジャンルとしては分子生物学系。
アマゾンにレビューが220も上がってるので、内容が知りたい方はそっちを見てください(そんなのありか)(^^;

たくさんのエピソードが紹介されてる中で、1930年代後半にルドルフ・シェーンハイマーという人が行なった実験の話が印象的でした。

普通の窒素より中性子が1個だけ多い重窒素を標識として入れたアミノ酸を、ネズミに食べさせて、体内に取り込まれたアミノ酸がどうなるのかを追跡したのだそうです。
そしたら、それはまたたくまに、バラバラになって体中の至るところに現れたというのです。
バラバラといっても、元のアミノ酸としてどこかに取り込まれたのではなくて、窒素にまで分解されたのち、内蔵や血清を構成するたんぱく質の中に再度取り込まれて散らばったらしいのです。

しかも3日間標識入りのエサを与えていた間、体重の増加はなし。

つまり、エサとして取り込んだアミノ酸の構成分子が体中の臓器の中に散らばる…と同時に、もともとそこにあったたんぱく質が分解されて体外に排出されている、ということになります。

身体の成長が止まった成人では、食べたものは毎日の生活のエネルギーとして使われてしまって、内蔵や筋肉や脂肪や骨なんかは、さほど変化なくそこにあるような気がするんですが、事実はそうではなくて、とにかく毎日、常時新鮮な細胞への入れ替えを行ないながら、全体の構造を維持しているのだそうです。

つまり、私たちの身体はプラスティックのパーツみたいに固定したものじゃなくて、常に流動していて、「流れ」の中にある、というわけです。

そんな化学反応を毎日体内で繰り広げているなんて。
私たちの身体はなんと立派なんでしょう!
昼寝をしてても知らない間にやってくれるわけですから、すごいですねー。



同じ著者の「ロハスの思考」も、よかったです。
ロハスを一過性の、おしゃれなブームとして終わらせないために、科学の目でロハスを語った面白い本です。

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