この記事は2009年1月22日に書いたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください

お前のことはオレが一番分かってる…わけない

2007年の夏ごろ、とある飲み会の席で政治の話になった時に、小泉元総理が再登板すると言い張った人がいました。某ITベンチャー企業の社長Aさんです。

「あいつの考えてることはオレには手に取るように分かる。いったん身を引いて、他のヤツら次々と倒れたところで二度目の総裁選に出て当選し、救世主として君臨するのがあいつの狙いだ」

と言いきるので、私はびっくりしました。
小泉改革の是非はともかく、歴代総理のなかで、小泉さんほど私利私欲を離れたところで政治をした人はいないんじゃないかと思っていたので、他の人ならともかく、小泉さんに限ってはそんなことはあり得ないと。

その後の展開はみなさんご存知の通り、小泉さんは燃え尽きたらから引退するねって言って、さっさとイチ抜けたしてしまいました。
(昨今の世界情勢を見るに、心穏やかに引退するにはいいタイミングだったんじゃないでしょうか)

ま…正直いうと、そのニュースを聞いた時、私は冒頭の出来事を思いだして「それ見たことか」と溜飲を下げたわけですが(^^;

あいつの考えは手に取るように分かる、だなんて。
多分きっと、ライバルを蹴散らしてゆるぎない権力の座をつかみたいと思っているのは小泉さんでなくてAさん自身だったのでしょう。当時Aさんは、独自サービスで天下を取る話をうわごとのように話し続けていましたから…。

と、いうように、

人が人の心の中を知ることは、多くの場合無理で、
無理な理由のひとつは、
他人の行動を見て、自分だったらこうする、というふうに、自分の欲望をかぶせて解釈してしまうからだと思います。

いったんそうなると、相手から発せられているさまざまなメッセージが先入観によってじゃまされて、まっすぐ受け取れなくなるので、時として事実とまったく正反対の予測を立ててしまったりするんですね。

他人の意見というのは大なり小なりこういうふうに、その人自身の思い込みが反映したものに過ぎないので、自分に大志がある時は他人の口出しに影響されるのは最小限に留めるのがよろしかろう、ということです。

だいたい、「お前のことはオレが一番分かってる」などと豪語する人ほど、相手のことを分かっていないし、それでいて「お前にはこれは無理だ、やめておけ」とか平気で言うので始末が悪いです。

結果に責任を持つことを前提に、そういう外野の声は「はいはい」と聞き流しとくのがいいんじゃないでしょうか。

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