この記事は2008年12月24日に書いたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください

【読書】できそこないの男たち/福岡伸一



読書の楽しみが、読み終わって顔を上げたら世界の見え方がちょっと変わってた…というような、自分のそれまでの世界観や価値観にピキッとひび割れが生じる時のめくるめく快感にあるとすれば、この本はまさにそれ。

帯のコピー
「生命の基本仕様、それは女である」
がすべてをひとことで言いきっているんですが、生物学的に見ると、すべての人間の受精卵は女性として生まれついているという話です。

みなさん知ってました?
私たち全員、女の子からできてるんだって。
私は初めて知りましたよ〜。

受精卵は最初はみんな同じ女の胎児として分化してきて、Y染色体を持つ胎児のみ、途中で女性を男性に作り替えるという信じられないような肉体改造が行われ(おかあさんの胎内で、です)、ようやく男の子として生まることができる。

そういう改造に使われるテストステロンなどのホルモンには、免疫システムを抑制する性質があったりとか、要するに後天的に作り替えた肉体には無理があるらしく、男性の肉体は長持ちしない。世界中どの国でも平均寿命は女性のほうが長い。

その他、さまざまな例を引きながら、男性という性の存在意義は、母親の遺伝子を別の女性に届けるための橋渡しをする役割に過ぎないと言いきっています。

私は長年に渡って(主に元夫の観察を通して)、なぜ男性はこうももろくて、精神的に虚弱で、存在が不確かなんだろう?と疑問に思っていたんですが、積年の疑問が溶けました。
わずかなホルモンで肉体が変化しただけで、生物学的にも存在が不確かだからなんですね(いいのか、こんな理解で)(^^;

そう思ってテレビを見ると、テレビでわーわー騒いでる政治家や経済学者が、なんか可愛く見えてきます。

考えてみれば、亡者のようにおカネ儲けに走る人も、そしてコケる人も大部分が男性。
大企業のトップは男性、大企業を潰すのも男性。暴動を起こすのも、それを鎮圧するのも男性。戦争を起こすのも戦争に駆り出されて死ぬのも男性…だけでは済まないのが現代の戦争の困ったところです。

遺伝子を子孫に残したい女性としては、自分や子どもまで巻き込まれて命を落とすことがないように、暴走する(不安定な)男性のタズナを締めることが大切ですね。。。

…と、この本を読んで私はそういう結論に至ったんですが、受け取り方にマズイ部分があるでしょうか…。

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コメント

  1. ヤドカリ より:

    女性が逆に生物的に不完全で弱く、脆いできそこないと言われたら
    どう思いますか?
    性の存在意義にまで言及する時点で、柳沢大臣の「生む機械」発言を超えてますよ。
    人の優劣を決める事なんてできないんです。
    人間の社会も男だけで動かしてきたわけありません。
    女は何も悪くない、なんの責任もないと思っている女性は
    あまり賢いとは思えませんね。

  2. IKUKO より:

    >女性が逆に生物的に不完全で弱く、脆いできそこないと言われたら
    どう思いますか?

    私たち女性は歴史的に長く、社会的に不完全で弱く、脆いできそこないと言われて来た存在ですし、それは遠い過去の歴史だけじゃなくて、私自身が実際にそのようなものの言われ方、扱われ方をしてきた世代ですので、たまにはこういうふうに、逆の視点から見てみるのは、新鮮で気持ちがいいですが。