この記事は2011年11月6日に書いたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください

今、見えていることだけが、すべてじゃない

最近、テレビをつけたまま放置しておくと
「請求書がどんどん溜まってしまうの」
「学費のローンを途中で切られて退学させられた」
「もう何カ月も仕事がない」
etc. 景気の悪い話が耳に飛び込んでくる。

昔どこかで聞いたようなセリフだなって、デジャヴ感さえ覚えるんだけど、いったい何の話?
と思ったら、アメリカ合衆国の大統領選を1年後に控えた街頭インタビューで、なんだギリシャの話じゃないのかと変な感じがしたりするんだけど、デフォルト目前のギリシャかと思うような光景が、あのアメリカで起きてるとは、これいかに。

上記のセリフをどこで聞いたかというと、山のようにたくさん読んだ、成功哲学系の本。
有名なところでは「ザ・シークレット」とか。マーフィーの本とか。
体験者の声として、まさに上記のような「困った事態」が次々と語られ、そのあと、「すべてが解決する様子をありありとイメージ」した結果、偶然の出会いからチャンスが開けて、今ではお金持ちになって豪邸に住んでいる…というふうに話が展開します。

ああいうのって、大半はアメリカ人が書いた本なんだから、アメリカ人はもっとこういう本を読んで、「成功している私」をイメージしたらいいんじゃないでしょうか。

日本人である私たちは、もちろん、斎藤一人さんの本を読みCDを聞いてですね
「ツイてる、ツイてる」
と唱えるんですよ!

ま、唱えるか唱えないかは好き好きですが。
世の中の景気が全体に悪くなりつつあるとしたら、今から始める商売は、「成功コンサル」と「心のケア」で決まりですね。

成功コンサルで成功できなかった場合は、傷心を癒すために「心のケア」が必要となるので、両方をセットで経営しておくと、効率よく稼げると思います。

でも、世の中にこんなにたくさん「成功する方法」を書いた本があるのに、世の中がどんどん不成功に向かっているように見えるのは、なぜだろう。

もしかしたら、そのように見えているのは、偏った報道のせいなのでは?
あるいは、成功する方法を書いた本の多くがニセモノで、効果が上がらないのか。
あるいは、そもそも、失敗している人たちがそういう本を読まないのか。

事実はどこに。

アフリカでは、内戦やエイズでたくさんの人が死んでいるのに、なぜか世界の人口は爆発的に増えているというのも、私には理解できない話で。
これ以上増やしちゃいけないんだったら、乳幼児の死亡率をあまり下げないほうが、地球のため?
あるいは、先進国の長寿傾向を抑制して適度に早死にするほうが、破綻目前の年金問題の解決にもなるし、社会のためなのでは?

…とか考えていくと、いったい、人間はなんのために生きているのか分からなくなります。
何が真実で、何が善なのか。

最近流行の「コワーキング」とか「ノマド」とかも、増えているフリーランスの人の受け皿として価値のある形態で、従来のように誰もが企業に所属して仕事をしていたなら、こんなことにはならないわけで。

フリーランスって言ってもその大半は、リストラなどで半ば仕方なく、フリーになった人たちというのが実情だと私は見ていて(というのも私自身がそうだから)、必ずしもものすごく才能があるとか、ものすごく輝くものがあって一本立ちしたとかじゃないわけなので、生き延びるためには、三人寄れば文殊の知恵状態で、交流や刺激や支え合いや安心を必要としているんですよね。。。

ちょっと名刺交換して「今度いっしょに仕事しましょうね」なんて薄っぺらいうわべだけの交流をどれだけ繰り返してもしかたがないので、そろそろ本気で協働しようという方向でいかないとみんなで沈没だと思うけれども、協働でばーっと成果を上げれるのはもともと能力や才能や人脈がある人だけだという堂々巡りだったりもするわけで、結局は、自分が本気出してがんばるしかないという、しょせんこの世はサバイバル。原始時代から変わらぬ強者生存の原則に支配された物理世界なのでした。

…なんのこっちゃ。

とにかく、ものを考えずにぼーっとテレビを見ていると、知らない間に洗脳されて
「そうだ、景気が悪いんだからしょうがない」
「日本はもうだめだ」
「世界ももうおしまいだ」
とか、あらぬ妄想にとらわれるので、気をつけようと思います。

だって、成功する時って、理由なくある日突然成功しません?
苦労したからとか、アイデアがイケテたからとか、後付けで理由を考えて納得してるけど、実際には、理由より先に結果が出て、ある日人気に火が付くとか、ある日商品がバカ売れするとか、そういう現象なんですよね、成功って。

一瞬先のことさえ見えない自分に、未来の成功(あるいは失敗)が予測できると考えるほうがおかしい。
来るものは来る。
来ないものは来ない。
以上、おわり。

(追記)世界の人口の不思議を書いていたら、こんな記事を見つけたのでリンク。
いつの間に人類は70億人に増えた?コップで解説(動画) : ギズモード・ジャパン

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