この記事は2011年4月3日に書いたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください

不謹慎シリーズ(1)不安に弱い男性はキノコを採るべし

不謹慎を自粛していたら不謹慎なことをいっぱい思いつくので、これから不謹慎シリーズいきます。

(1)恐怖心や不安は、男性のほうが強いっぽい。

一応停止している原発から、放射性物質が漏れて、海に流れたり、空気中を舞ったりしているのは事実ですが、数百キロ離れて、風下でもない地域に住みながら、夜、眠れないくらい心配になって、不安で不安でいてもたってもいられなくなるヒトって、どんだけ不安に弱いんだろうと思う。

不安でパニックになる男性をみるとうちの父親を思い出す。
とにかく生きている間中「たいへんだ、たいへんだ、えらい(=大変な)ことになった」が口癖の人で、常時身の回りに破滅の兆候を探していた。

私が高校生の頃、オイルショックが起きたときは「もう日本はダメだ、石油がなくなったら即食糧難が来る」と言って、食べられるキノコの研究を始めて、毎週末を山でキノコをとって過ごした。気持ちの悪い虫だらけのキノコをとってきて、無理やり家族に食べさせたりとか。生物の知識が豊富で数学もできて、とても頭のいい人だったけど、物事の判断のバランスが変だった。

本気で食糧難を予測したなら、もうちょっと他の選択をしないと意味がない。
コメも肉もなくてキノコの栄養価でどれだけ生きるつもりだったのか。
高等教育を受けていない母親は「そんなもの、今心配したって意味がない。私はあの戦後の食糧難に、雑草を食べて生きてきたんだから、その時になればなんとかなる」と言っていたけど、この場合、彼女の判断がノーマルだったと今でも思う。

その後、日本はオイルショックから回復すると同時に、バブル景気に向かって怒濤の右肩上がりになっていったので、父はトヨタ系企業をいったん退職したあと経営陣として会社に残り、2度目の退職金をもらうなど、中途入社のサラリーマンとしては破格の出世をしたのに、あいかららず世の中を悲観しつづけ、数年前に胃がんで亡くなった。

本人は最後まで「大変だ、大変だ」って言ってて、そりゃあ末期癌だもん、さすがに今回ばかりは大変だわって私も思ったけど、人生が終わる本人にとっては大変でも、すでに養育する子どももおらず、保険はいっぱいかけてあり、彼が死んでも残った母と妹夫婦はさして不便もなく幸せに暮らしてるっていう、残念な事実。

で、残された家族でこっそり言い合っているのは「何年も寝たきりになったりせずに、ころっと逝ってくれて、ほんとうに助かった」

父がいなくなった家は、毎日毎日、未来を憂えて「大変だ、大変だ、えらいことになっちまったぞ」の声が消えて、普通のなんでもない会話だけが聞こえる普通の家になった。残った家族は長生きするだろうと思う。

しかし、あれだけひっきりなしに、もうダメだ、大変だ、日本はダメになるって言い続けながら、81歳まで生きたって、どんだけ?
81年間、破滅の予想は、はずれっぱなし。

——

というわけで、ネットとかで、「放射能が不安で夜も眠れません」って書いてる非関東在住の人を見ると、私は父を思い出し、オイルショックときのこを思い出し、「あ〜あ」ってため息が出ちゃうわけ。

不安は井戸みたいで、汲めば汲むほど湧いてくるので、そこんとこ「理性」で判断して欲しいんですが。
普段は、自分は理性的って思ってる人ほど、非常時にパニクると「非理性的」になって、ちょっと理解できないような、ありえない行動をとったりするので、要注意です。
本能がむき出しになるんですね。

少し、環境を変えて落ち着いたほうがいいかもしれません。
父みたいに山中でキノコを探してると、心が落ち着くかもですよ?

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク