この記事は2009年12月9日に書いたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください

[SL]KIRAcafe科学講座「海中に沈んだ氷期の人類の足跡をたどる」参加レポート 

昨日はSecondLife内のKIRA Cafeというところで、科学講座「海中に沈んだ氷期の人類の足跡をたどる」に参加しました。
http://kirajapan.org/info/128.html

講師のYan Lauriaさん(アバター名です)は、実際にJAMSTEC (独立行政法人海洋研究開発機構)にお勤めなのだそうです。

やったことがない人には、セカンドライフ内で講座に参加するっていう意味が分からないかもしれないので、ちょっと紹介します。

セカンドライフに参加するには、専用のビュワー(無料)をダウンロードして使う必要があるんですが、そのビュワーを使っているのが下の図。自分自身が「アバター」という、姿を持った存在として現れます。
kira01

座っている人たちの頭の上に表示されているのが各人の名前(アバター名)です。
ちなみに、私は ikuko Spinotti という名前ですが、座っている位置が遠いので画面内には収まりませんでした。

というふうに、自分がいる位置とは別に、カメラ操作で見たい部分を見ることができ、ズームで拡大することもできます。この場合は、スライドがよく見えるようなアングルに調整してあります。

その場にいるアバター間では会話(テキストチャットとボイスチャットの2種類があります)ができます。テキストチャットに文字数制限はありませんが、リアルタイムで反映されていくので、SkaypeやTwitterのような感じ。ボイスチャットはまんま、スカイプの音声会議みたいなものですね。

セカンドライフ内に作られた会場の壁面にはモニターに見立てた四角い板が設置してあって、そこに、クリックすると次の画像が表示される、スクリプト制御のスライドが表示されています。もちろん、そこにいる人たちには同じスライドが見えています。

講師の人がスライドをめくりながら、テキストチャット(場合によってはボイスチャット)で説明をする、という方法でセミナーは進みます。要領は、リアルでのセミナーとほぼ同様です。

では、昨日の内容をざっとご紹介しましょう。

Snapshot_001
これは、過去に存在したさまざまな人類の脳の大きさを比較したグラフ。同じ種の中でも脳が大型化しているのが分かります。突然変異などの大きな変化(ニュータイプ出現)ほどでなくても、日々の暮らしの中で脳を使う必要に迫られることが多くて、より脳が大きい(高機能な)個体が優位に繁殖したのではないか、ということです(進化と文化の共進性)

Snapshot_002

こちらは有名な「ミトコンドリア・イブ」
現存している人類の共通の母です。
(母系遺伝のミトコンドリアの遺伝子解析から、かつてアフリカに住んでいたひとりの女性が、全人類の共通の祖先とされています)(その後、父系の遺伝が分かるY遺伝子の研究で、全人類の父親もやっぱり、アフリカにいたらしい、ということも分かっているらしい)

彫りの深い顔立ちと、長頭型の頭蓋骨が特徴なんですが、日本人を含むモンゴロイドはどちらの特徴にも当てはまらないため、その後、いずれかの時点で分化したに違いないんだけれども、2万年くらい前ということは分かっているが、どの地域で発生したのかが分からない(遺骨が出ない)そうです。

Snapshot_003

これは10万年前から現在までの気温と海面水準のグラフ。
現生人類は20~15万年前のいずれかの時期にアフリカで発生したのだけれども、10万年前くらいに急激に寒冷化し始めて、ようやくアフリカを脱出、世界に広がりました。そして、間氷期の最後の5,000年、気温と海水準が安定しはじめてようやく、文明が出現しました。(農耕が可能になったからか)

Snapshot_005
こちらは、人類がアフリカにいたころの地図。
ぐるっと砂漠に囲まれていて、なかなかアジアやヨーロッパに出て行くのが困難だったことがわかります。最近の研究では、かつて言われていたように、アフリカからヨーロッパに広がり、そこで知能を高めたあとアジアへ向かったのではなく、アフリカからいったんインドあたりに広がり、そこからヨーロッパに広がったのではないかと、考えられているそうです。

Snapshot_009
こちらは、最終氷期の、一番寒かった時期の地図。
氷河期というと凍りついた大地で毛皮を巻いた原始人がマンモスを狩っているイメージですが、確かに高緯度の地方は氷河に覆われているものの、アジアは陸地も増えて、温暖な楽園になっていたかも?という感じがします。

この時代に、この地域で農耕が発達し、文明が栄えていた可能性は否定できません。
海洋SF研究家(自称)のYan Lauria先生によれば、この地域に失われた古代文明が2万年前に栄えていたというのは、SF界に於いてはもはや常識なんだそうです(笑)

そのあと、閉鎖的な集団内で交配を繰り返すと、あるひとつの系統の特徴がコロニー全体を支配する傾向が現れるという、遺伝子浮動の話とからめつつ、でもやっぱり、モンゴロイドがどこで発生したかという謎は解けないんだよね〜、というところで終了しました。

インドネシア近辺の海底を発掘すると、いろんなものが出てくるんでしょうね。
失われた古代文明の痕跡がアジアで見つかると、面白いですよね。

…で、話をセカンドライフに戻しますが、
セカンドライフ内では観客(アバター)もチャットが使えますので、質問や感想はその場で発言することができます。講師も参加者も同様に、アバターという存在でその場に同席している感覚があるので、USTREAMの動画を見ながら、Twitterなどのテキストチャットで会話をするよりも、よりリアルな臨場感があります。

実際には全員が自宅からのアクセスで遠隔操作してるだけなんですが、なんとなく、講師と直接会って話しているのと近い感じがあります。誰が参加してるか見て分かる(そこに見えているアバターにつき、ひとりの「中の人」がいるわけですから)というのも、ひとつの要因かもです。

セカンドライフ内の映像は動画撮影ができるので、セカンドライフ内で開催されているセミナーやイベントを撮影しつつそのままリアルタイムで配信されるものも多いです。

私も、面倒な時とか、セカンドライフ内では人数制限で入れそうにない(数十人程度しか、同じ場所には集まれません。負荷の関係で)時は、WEBで映像を見て済ますことも多いです。

セカンドライフ内のイベントを効果的に検索できる仕組みが、いまひとつできてないので、参加しにくいですが、アバターを歩かせたり、座らせたりさえできれば、特にどこの誰と問いただされることもなく気楽に参加できるので(なにせ全員がアバターですから)(^^;

一度、専用ビュワーをダウンロードして、アカウントを作って、最初に降り立つ場所はチュートリアルのエリアになっていると思うので、そこでちょっと動作の練習をしておくといいと思います。

公式ビュワーをダウンロード
http://secondlife.com/support/downloads/?lang=ja-JP

アカウントを作るには、もちろん公式サイトで作れるけれども…
セカンドライフ日本語公式サイト
http://secondlife.com/

日本の企業がサポートしているサイトで作ったほうが、初めてログインしたときに、日本語のチュートリアルエリアに入れて、日本人アバターがいっぱいいて、日本語の説明がいっぱいあるので、楽かなーと思います。
株式会社マグスル
※マグスルではセカンドライフ内の土地レンタルもやっていて、私も1区画、借りています。
※とりあえず、土地がなくてもうろうろ歩きまわっていればいいので、レンタルする必要はありません。

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